「罪と罰」上・下 ドストエフスキー 新潮文庫
2020/07/29
※ネタバレありです。ご注意ください。
誰でもタイトルは聞いたことがあるのではないかと思われる程の知名度の一作。
私は大人になってから初めて読みました。
…まず、主人公ラスコーリニフ(以下ラスコ)が殺人に至るまでが長い。
まあ、そこまでの葛藤が肝なんだ、言われればそうかもしれないけど、正直何回か寝たよ。(−_−;)
とにかく金貸しのお婆さんとその妹を殺してしまった後、すっごく悩むのよ。でも、殺す前もすっっごく悩むのよ。
そんなに悩むんだったやめなよ、と何回も思った。(−_−;)
ともかく、自首しようかラスコは悩みまくるわけですが、このまま逃げるんだな、と思ったらやっぱり自主しようして、でもやっぱりやめたり…の繰り返しで、先が読めないと言えば読めない話でした。
ロシアの当時の生活とかお金の価値を知っていると、現実感があるかもしれません。
やたらとすさまじく貧乏な生活の人ばっかり出てくるので、当時は経済的に厳しい人が多かったのかな…
ラスコが罪を認めて刑に服しても何かすっかりしないというか…
結局ラスコが何をしたかったのか、私にはわかりませんでした。(−_−;)
ドストエフスキーが言いたかったことも、はっきりわからず…下巻の巻末の解説を読んだ感じでは、自分の経験を元に書いている、というのはわかったけど。
あと、「罪と罰」で謎だったのは、文中の会話の中で、みんな人の名前をいう時に「何度もフルネームで言っている」こと。
例えば
「実は、アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシンから、この方のことはもう何度もお聞きになっていると思いますが(以下略)」(「罪と罰」上巻244ページから引用)
という会話があるのですが、次に同じ人の名前をいう時にまたフルネームで言っている…
これはロシアの文化なのか、ドストエフスキーの文体なのかわかりませんが、謎です(−_−;)
ドストエフスキーの作品を初めて読みましたが、私には難しかったです(^_^;)
「罪と罰」上・下
ドストエフスキー 工藤精一郎訳
新潮文庫
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ちなみに、映画やTVドラマにもにもなっていたんですね。
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私のイメージとはだいぶ違った…( ̄▽ ̄;)